2025/11/14

こんにちは、業務用エアコン・省エネ設備専門店Coolsです。

だんだん暖かくなってきて、そろそろエアコンを試運転しておこうとお考えではないですか?

エアコンの試運転に最適な時期は5月頃と言われています。
30℃を超える日も珍しくない日本の夏は、熱中症のリスクを回避するためにもエアコンは必須アイテムですよね。

「今日は暑いから久しぶりにエアコンをつけよう」と思ったら「うまく作動しない!」なんてことがないように、暑さが本格化する夏前に試運転を行うのがおすすめです!

今回は、「試運転っていつやればいいの?」「エアコン試運転のやり方は?」という疑問に、プロの視点でやさしくお答えします!

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エアコン試運転に最適な時期とは?

エアコンの試運転は5月がおすすめ

エアコン試運転におすすめの気温は23℃~25℃と言われています。

大手電気メーカーのダイキンが、公開している、試運転に適した気温やタイミングが分かる「夏のエアコン試運転指数」をご覧ください。
23~25℃が最も試運転に適した室温になっている可能性が高い気温として、積極的な試運転が推奨されています。

地域によって異なりますが、関東や東日本などでは5月になると天気の良い日中は25℃前後になると言われているので、試運転に適した時期だということが分かります。

夏のエアコン試運転指数

出典:ダイキン:夏前の新基準「エアコン試運転指数」

ただし、5月を過ぎてしまったからと言ってあきらめる必要はありません。

エアコンが正常に動作するかどうかをチェックし、必要に応じて早めにメンテナンスを行うことで、本格的な夏に備えて快適にエアコンを使える状態にしておきましょう。

夏本番を前にした準備が大事!

エアコンは夏場に大活躍しますが、冬場などの長期間の使用停止後に突然稼働させるとトラブルが発生することがあります。
エアコンの稼働が上がるにつれて、業者への修理やメンテナンスの依頼も増えていきます。

すぐに治したいのに、修理業者の手が回らない!といった事態にならないためにも、夏前に修理や買い替えができるよう「早めの確認が大事」だと心得ておきましょう。

エアコン試運転の手順とポイント

エアコン試運転の前にチェックすべきこと

エアコンを試運転する前に、次のポイントをチェックしておきましょう。

・エアコンを10分以上冷房運転でき、効果を確認できる暖かい日を選ぶ。
・エアコンのフィルターが汚れている場合はきれいに清掃しておく。
・室外機の周囲に障害物を置いたりしていないか、確認する。

試運転を正しく行うためには、長時間放置していて溜まった汚れなどを放置せず、メンテナンスが行われた状態で行いましょう。

実際の試運転のかんたんステップの場合

それでは簡単にできる、試運転のやり方の手順をご紹介します。

【家庭用エアコンの場合】

①運転モードを「冷房」にして、温度を最低温度(16~18℃)に設定し、10分程度運転。
②冷風がきちんと出ているか、異常を示すランプが点滅していないかなどを確認。
③さらに30分程度運転して、室内機から水漏れがないかを確認。
④異臭・異音等がないか、その他気になる点がないか今一度確認。

【業務用エアコンの場合】

①運転モードを「冷房」にし、設定温度を最低温度(16〜18℃)に設定して15分程度試運転。
※広い空間では冷風が届くまでに時間がかかるため、家庭用より長めの運転が目安です。
②吹き出し口から冷風がしっかり出ているか、リモコンや本体にエラーコード表示やランプ点滅がないかを確認。
※異常表示が出る場合は、無理に再運転せず専門業者に連絡を。
③さらに30〜60分ほど連続運転し、ドレン排水(結露水)がスムーズに排出されているか、天井や床付近に水漏れがないかを点検。
④運転中に異音(カタカタ・キュルキュルなど)や異臭(カビ臭・焦げ臭)がないか確認。

もし、吹き出しの風量や温度ムラ、空調効率の低下など気になる点があれば記録しておきましょう。
エアコンが正常に動作していることを確認したら、試運転は終了です。

試運転の目的と必要性

エアコンの試運転は「冷房が効くか」だけでなく、安全性・節電性・健康面の確認という意味でも重要です。

冷媒ガスの漏れやファンモーターの異常、ドレン詰まりなど、使用開始直後には発見しにくいトラブルを早めに発見することができます。

特に店舗やオフィスなどの業務用エアコンをお使いの場合は、長時間稼働が前提のため、試運転は設備保全と電力コスト管理として欠かせないものです。

試運転で注目すべき5つのチェックポイント

  1. 冷風が出るか(設定温度18℃で10分以上)

  2. リモコン操作・ランプ表示が正常か

  3. 異音・異臭がないか(キュルキュル・焦げ臭は注意)

  4. 水漏れ(ドレン水の排出)が正常か

  5. 室外機がしっかり作動しているか(ファン回転・振動)

※特に3・4は「放置すると修理費用が高額になる原因」になります。

異常があった場合の原因別対処法

症状主な原因対象法
冷えない冷媒ガス不足・フィルター詰まりフィルター清掃→改善なしなら修理依頼
異音がするファンモーター・羽根の異常電源OFF→専門業者に点検依頼
水漏れするドレンホース詰まり・傾斜不良ホース清掃または業者メンテナンス
異臭がするカビ・埃の蓄積内部洗浄・抗菌フィルター交換

試運転をしないと起こるトラブル例

・夏本番に「冷えない」「異臭がする」などの不具合発生
・修理業者の繁忙期と重なり、修理が数週間待ちになる
・長期間停止による内部結露やカビ発生

→結果的に電気代・修理費の増加につながるため、早めに試運転を行っておくのが最も効率的です。

試運転後におすすめのメンテナンス

  • 室内機フィルター・熱交換器の洗浄

  • 室外機まわりの清掃(落ち葉・ゴミの除去)

  • ドレン排水の確認

  • 2年に1回程度は専門業者による内部洗浄を推奨(カビ・菌の繁殖抑制)

家庭用もしかりですが、業務用エアコンの場合は、ドレンポンプやセンサー類の劣化が原因で水漏れを起こすケースが多いため、定期点検契約(保守契約)を検討するのもおすすめです。

節電・省エネの観点からも試運転を!

環境省や経済産業省の調査によると、フィルターの汚れや熱交換器のホコリにより冷房効率が最大25%低下すると報告されています。

試運転を通じて事前にメンテナンスを行えば、冷却効率を高め、年間の電気代を数千円単位で節約できる可能性もあります。

エアコン試運転後のケアとメンテナンス

試運転後のメンテナンスのポイント

エアコンの試運転が終了したら、必要に応じて試運転後のメンテナンスも行いましょう。

できればエアコンのフィルターを再度清掃し、エアフローを確保します。
また、室外機や室内ユニットの周囲を清掃し、排水口の詰まりを確認します。

これらのメンテナンスを行うことで、いざ使うときに最適な状態で使用することができます。

エアコンの寿命を長く保とう

夏場は必須アイテムのエアコンは、意外と長い期間使うものです。

特に近年は気温が35℃を超える猛暑が続くことも多く、空調をつけっぱなしにすることで、月々の光熱費の高さに頭を抱える人も多いはず。

試運転ももちろん大事ですが、つい忘れがちなエアコンのフィルターの清掃や、室外機の清掃も定期的に行うことでエアコンの稼働効率を上げたり、製品の寿命を伸ばすことができます。

エアコンのことで分からない点などあれば素人判断せず、業者への依頼を検討することもお忘れなく。
暑い夏を快適に過ごすためにも、頼れるエアコンの正しい使い方とメンテナンスを心がけましょう!

エアコン試運転のやり方について解説しました

今回はエアコンの試運転についてご紹介しました。いかがでしたか?

参考になった方は、ぜひ暑さが本格化する夏前に、エアコン試運転を試してみてください!

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